矯正治療中の痛みについて

今日は矯正治療中のお痛みについてです。

痛みの種類があり、それぞれで対処法が違います。

１、歯が動く痛み

動かす力が歯に加わりだすと、初めに周りの硬い骨に強く当たることがあります。この時に痛みが出ることがあります。

マウスピース矯正や、床矯正ではほとんどでることはありません。

痛みが出た場合は硬い骨の層をこえると痛みが和らいでくるのですが、この痛みに関しては、痛み止めをお使いいただきます。

２～３日がピークで長くても１週間程度で落ち着いてくることが多いです。

２、噛む力で歯が強く動くことでの痛み

歯が移動中だったり、動かす歯の支えになっていたりする時、歯はぐらぐらします。その際に硬いものや、噛みにくいものを噛むと痛むことがあります。動かし終わるとまたしっかりしてきますので、その間は食べやすいものを食べるようにしていだだけると安心です。

３、マウスピースが強く当たる、ボタンやアタッチメントなどの人工物が強くたる痛み

口内炎などができることがありますので、当たる部分を調節したり、あらかじめお渡しするワックスで保護してあげることで、痛みをなくすることができます。

４、顎間ゴムによる痛み

治療をしっかりとすすめるために、歯にボタンをつけさせていただき、そこにゴムをかけて頂くことがあります。

適切なゴムを選択させていただくので、ほぼ出ることはありませんが、残念ながら出てしまった場合はご相談ください。

５，後戻りによる痛み

装着していない時間は残念ながら元に戻ります。装着時間が短いと、戻った分に加え新たな力がかかり、強い矯正力がかかるようになります。ご説明させていただく装着時間（床矯正は１４時間、アライナー矯正は２０時間）を守るようにしましょう。

痛み止めの長期内服は、消化器官への負荷が多くなりますし、歯の動きも悪くなると言われています。お困りの際はご相談頂ければと思います